Building No.249 2021年 夏号-非会員
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コロナ禍を克服し、再び元気な大阪を取り戻そう!  新しい社会生活に適応し、コロナ禍からの再成長をリードして行きましょうこのたび大阪ビルディング協会会長を退任することとなりました。1年間という短い間ではございましたが、会員の皆様には大変お世話になりましたことを厚く御礼申しあげます。思えば、この一年はコロナに終始する一年でした。本来ですと、歴史ある当協会のはずであった昨年5月の会員総会は、コロナによる緊急事態宣言直後ということもあり、会長・副会長・監事のみによる寂しい総会になってしまい、その後も第2波、第3波、第4波と感染はなかなかおさまらこのたび、勝田会長の後任として、大阪ビルディング協会の会長に就任致しました。大変名誉でありますとともに、責任の重さを改めて痛感しているところであり、90年以上続く伝統ある当協会の一層の発展に精一杯努めさせて頂く所存でございます。さて、昨年初よりのコロナ禍がもたらした経済的影響は世界的に甚大であり、我々が地盤とする大阪も例外ではありません。特にインバウンド需要の恩恵を受けていた商業ビジネスは、大きな痛手を受けております。また、緊急事態宣言の発令に伴う    1   ず現在に至っております。大阪の経済も、 インバウンドの喪失による痛手に加え、度重なる緊急事態宣言による移動の自粛やイベントの中止、飲食店の営業規制などのため、活気を失いつつあります。私共ビル業界におきましても、テナントからの賃料減免要請への対処や空室率の着実な上昇など、会員企業にも大きな影響が出ております。こういった苦しい状況下ではありましたが、当協会では、会員企業に国や自治体等の実施する支援策や補助金などの有益情報を提供するとともに、WEBを活用し度重なる自粛要請は、それまでの明るい成長モードから生活様式をも一変させ、大阪万博などのイベント開催についても、新たな視点を取り入れて準備する必要性を促しました。私たちの業界を取り巻く環境についても、在宅勤務、DXなどの技術革新の成果であるテレワークが急速に進んでおり、マーケットの指標である空室率は上昇傾向にあります。また、ESG、SDGs、ダイバーシティ、環境配慮等への取り組む姿勢が、企業経営として一段と重視されるよた講演会を開催するなど会員企業の直面する課題解決に資する取り組みを行ってまいりましたが、さほどのこともできぬまま退任することとなり心苦しく思っております。コロナを契機として、リモートワーク等の働き方改革が進展するとともに、オフィスの在り方が大きく変容しつつあります。コロナ後のオフィスがどのように変わっていくのか慎重に見極めていくことが大切です。コロナは必ずおさまり、万博、IRは必ずやってきます。この苦難を乗り越え、大阪ビルディング協会がますます発展されますことを祈念してご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。うになり、ビル運営のあり方にも多様性が求められています。ここへきて、やっとワクチン接種が現実的なものになり、幾ばくかコロナ後の社会への光明も見え始めて来ました。私たちも前向きな姿勢に切り替えて、新しい社会生活、変革の時代に対応できる、これからのビルづくり、ビル運営、を考えていく必要があります。元気な大阪を、そして当協会の活動もいち早く活気が取り戻せるよう、会員の皆様へは有益な情報を発信するとともに、交友親睦の場を設けることにも努めてまいりたいと思いますので、どうかご支援ご協力をお願い申しあげます。新任ご挨拶退任ご挨拶90周年記念総会として華やかな場になる新会長園部 俊行前会長勝田 達規Building No.249

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